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あらかじめ基本培養液1mlを入れたウイルダー試験管又は3〜5mlの培養液を入れた小試験管1本に1コロニーを接種する。
1度に100本又は200本の試験管に接種する。
接種試験管の口をアルミホイルで覆う。上述と同じ培養条件で1週間から10日保つと珪藻が増殖してくる。これらを検鏡し、他の種が混在せず、スケレトネマのみからなる試験管を1本だけ選び、その内容物すべてを100mlの培養液に移し、培養する。
増殖したら植えつぎをしたり、必要に応じて培養液の量を増やして培養を続ける。
(ト)予備試験
容量1.25lの平底フラスコに700mlの培養液を入れ、保存培養中のスケレトネマ懸濁液を2〜3ml接種し、接種直後より毎日波長700nmの光で濁度を測定し、生長曲線を描く。指数関数的増殖期の藻体を本培養の接種材料に用いる。
(チ)培養試験
油処理剤添加液中に指数関数的増殖期のスケレトネマ懸濁液を0.1mlのメスピペットで0.1mlずつ接種し、フラスコを軽く振ってスケレトネマの液中での一様な分散を促してから、アルミホイルでフラスコの口を覆い、照明付き恒温槽内で静置培養する。培養期間中は、1日2〜3回フラスコを手で軽く振ってやる。この際、分離してきた油処理剤が液面外のフラスコ壁に付着しないようできるだけ注意する。
培養条件は、温度20±1℃、照度4,000〜5,000ルックス(lux)の連続照射でフラスコ下側から照らす。培養日数は1週間とする。
ロ ヒメダカによる試験
JIS K O102(工場排水試験方法)の71に規定する魚類による急性毒性試験による方法(ヒメダカによる試験に限る。)により行う。

 

 

 

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